「みそ豆」 | 味噌みそと落語

みそと落語「みそ豆」

落語「みそ豆」

 

 

 

〔あらすじ〕
定吉は奉公人。旦那様から「おーい!定吉、豆が煮えたかどうか見てきておくれ」と言われ、台所へ行くと大きな鍋に大豆が煮られていた。「湯気が立っておいしそうだなあ。煮えたかどうかなんて見るだけじゃわからないなぁ。食べてみればわかるよねぇ、旦那様の見てない隙に…」。ところが食べているところを旦那様に見られて「見てこいと言ったのに食べてる奴がいるか!」と叱られてお使いに出されてしまう。

 

その隙に旦那様がつまみ食い。だけど定吉が帰ってきて食べているところを見られたら小言が聞かなくなるからなぁと考えているとお椀を発見。「どこで食べよう?一人になれて定吉に気づかれないところ…。そうだ、便所で食べよう」

 

定吉はお使いから帰ってくるが旦那様がいない。「そうだ旦那様が留守の内に食べちゃえ。旦那様が帰ってきても気づかれずに一人で食べられるところ…。」お椀にたくさんお豆をよそって、いそいそとお便所の前。戸を開けてびっくり。そこにはしゃがんで豆を食べてる旦那様。
「定吉、なにしに来た!」
「へえ、おかわりを持ってまいりました」

 

『林家たい平の落語のじかん』より

 

奉公人を抱えるような家では、味噌は自家製が当然でした。
仕込み用の大豆がふっくら煮えれば、それだけで美味しい御馳走です。
オチも定吉の機転が利いています。

 

 

 

 


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