「味噌おにぎりと泰西の美女」 加古里子 | 随筆の中の味噌みそ

随筆の中のみそ「味噌おにぎりと泰西の美女」 加古里子

「味噌おにぎりと泰西の美女」 加古里子

『旅の発見』

 

日本エッセイスト・クラブ編。自分にとって大切な旅をテーマに、日本エッセイスト・クラブの会員が書き下ろしたエッセイを集めたもの。

 

絵本作家で科学教育コンサルタントの加古里子(かこ さとし)氏(1926年〜)が「味噌おにぎりと泰西の美女」というタイトルで書いています。

 

1949年(昭和24年)当時、まだサラリーマンだった著者が社外で続けていた社会福祉運動への参加の一つで訪れた東北の施設で味噌おにぎりが出されてのことが記されており、タイトルの一部になっています。この旅で気持ちの整理がついて退職の決心がついたそうです。

 

きっと私も、本書と同じ初めて訪れたところで味噌おにぎりが出されたら、同行した小学5年の子供のように躊躇してしまうでしょう。

 

著者には自分のなすべき道がはっきりと見えた、人生の後半が始まるきっかけとなった旅だったのですね。

 

味噌おにぎりはおにぎりの周りにみそをまぶしたもので、具は入れずに手軽に作れるものと思います。

 


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