佐渡みそ(wiki)
九州 |
九州麦みそは九州地区でつくられるみそです。
佐渡島で作られるみそをいいます。
佐渡みその特徴
大豆、米麹、塩を原料とする米みそ
赤色系辛口
長期熟成によって作られます。
大豆に対して米を60〜80%配合し、塩分濃度は13〜14%。
佐渡みその歴史
佐渡国一宮である度津(わたつ)神社の祭神 五十猛神(いたけるのみこと)、または漂着した出雲族によって佐渡にみそ作りが伝授されたという伝説があるそうです。
みその商業的な生産が始まったのは、江戸時代に佐渡金山が発見されて人口が急増して以降です。
古くから原料となる大豆や米を栽培していたのと、仕込みに使う桶や樽の材木は高千村(現在の相川町)、箍(たが)*を作る竹なども松ヶ崎村(現在の佐渡市)などで豊富に得られました。
*箍(たが)…樽や桶を作る際に、円形に組んだ木版の外側にはめて固定する金属や竹でできた輪。
元禄期に味噌屋町*という町名が存在しており、ここでみそ作りが行われていたようです。
*現在も佐渡市相川味噌屋町という町名が佐渡奉行所跡近くに残っている。
江戸時代末期から明治時代初期にかけて佐渡島から数万人が北海道に移住すると、移住者たちは日本海航路の寄港地であった佐渡からみそを取り寄せて食べるようになりました。
こうして北海道への出荷を中心に急速にみそ製造業が発展します。
1923年の関東大震災の救援物資となった事をきっかけに関東地方にも出荷されました。
特に、山に囲まれて醸造に適した高い湿度があり工場などを建てる平地と舟運に恵まれた南部の羽茂村(現在の佐渡市)では、20世紀中盤には佐渡郡のみそのうち約80%が生産されていました。
(参考文献 中川七三郎「佐渡味噌の沿革」)