東海豆みそ
愛知県、岐阜県、三重県 |
東海豆みそは愛知県、岐阜県、三重県でつくられているみそです。
東海豆みその特徴
豆麹と塩からできる豆みそ で赤褐色の辛口です。
豆みそならではのうま味があります。
八丁みそ のほか、三河みそ、三州みそ、名古屋みそ、赤みそなど様々な名称で呼ばれる中京地方(愛知、三重、岐阜)の豆みその総称です。
蒸した大豆を玉にして、全量を豆麹とし、3年ほどの長期間熟成させてつくられています。
伝統的な木桶仕込みで、仕込みの際に職人が木桶の中に入って踏み込みをして空気を抜きますが、みその上に人が立てるくらいの硬さで仕込み、熟成したみそも硬いです。
硬いので写真のみそ山も整形しやすかったです。
東海地方の夏は高温多湿でみその酸敗(脂肪類が酸化してすっぱくなること)が起こりやすいため、大豆に麹菌を直接に安全に生育させるみそ玉製麹という伝統的な技法でつくられます。豆みそは、夏場の高温多湿に耐え、長期保存できる長所があります。
煮込んでもうま味や香りが飛んでしまわないので、みそ煮込みうどんに使われるほか、みそカツなど東海地区の名物料理に使われています。
赤だしみそとは、豆みそと米みその調合みそのことをいいます。
東海豆みその歴史
中世以前から豆みそは自家醸造されていたといわれています。
730年(天平2年)には、尾張国で農業の産物として豆みそが朝廷に収められていた記録があります。
1590年(天正18年)に徳川家康が江戸城に入場すると、家康の出身である三河地方からも多くの人士が移住しました。
慶長15年(1610年)名古屋城の築城開始。人足が増えたことで需要が拡大し、豆みそづくりが大きく発展しました。
1688年(元禄元年)知多郡で初めての豆みそ醸造所が開業し、一大醸造郷へと発展していく道がひらけます。
1781年(天明元年)愛知の豆みそが江戸へ初出荷されました。
1868年(明治元年)みそづくりへの参入が自由化され、名古屋市、知多郡方面でみそ製造業が拡大していきました。
みそを使った愛知、岐阜、三重の郷土料理 ご当地料理
愛知県
- みそカツ
- みそ煮込みうどん
- みそおでん
- みそ田楽
- どて焼
- ニシ汁
- 五平餅
- 煮みそ
- イナ饅頭(鯔饅頭)
- かしわ鍋(主にしょうゆ
岐阜県
- ぼたん鍋『猪 しょうゆ味もあり
- 朴葉みそ
- 鮒のみそ煮
- つぼでん 美濃田楽
- 鮒みそ
- 五平餅
- ネギ焼きの郡上みそづけ
三重県
- 伊勢エビ汁(白みそ
- 僧兵鍋
- 田楽
東海豆みその製造元 製造メーカー
愛知県
【名古屋味噌醤油工業協同組合】
【尾州みそ醤油工業協同組合】
【知多味噌溜醤油工業協同組合】
- キッコウトミ(株)
- 中利(株)
- (株)ヤマミ醸造
- 野彦醸造場
- (株)不老味噌本店
- 徳吉醸造(株)
- 泉万醸造(株)
- (名)伊藤商店
- カクトウ醸造
- (名)中定商店
- (有)中六
- (株)丸又商店
- 南蔵商店(株)
- ユタカフーズ(株)
【西三味噌醤油醸造協会】
【中三味噌醤油醸造協会】
- マルサンアイ(株)
- 日本レトルトフーズ(株)
- 成瀬味噌醤油醸造場
- (資)野田味噌商店
- (株)丸加醸造場
- (株)杉浦醸造所
【東味噌醤油工業協同組合】
- (名)小田商店
- (株)東駒屋
- (株)真菱
- (名)樽〆商会
三重県
【北勢地区】
【中勢地区】
【南勢地区】
【伊賀地区】
岐阜県
-
駒塚屋醸造(株)
-
関ケ原醸造(株)
-
畑中商店醸
-
大坪醤油(株)
-
ヤマキ岡本屋醸造元
-
(資)松井屋商店
-
玉置糀屋
- (株)大のや醸造
- 小瀬正芳
- 丸九醤油店
- マルコ醸造(株)
- 奥飛騨みそ本舗
- 丸昌醸造場
- 浅のや味噌
- 広岡農産加工センター
- 原味噌店
- 井三商店
- 今井醸造(名)
- 日下部味噌醤油醸造(株)
- 越原大豆加工組合
- たまりや