『味噌汁は朝のブルース』 片岡義男 | 小説に描かれる味噌みそ

『味噌汁は朝のブルース』 片岡義男

『味噌汁は朝のブルース』 片岡義男

 

『味噌汁は朝のブルース』

 

 

作家でエッセイストの片岡義男氏(1939年〜)による「味噌汁は朝のブルース」。角川書店『野生時代』1980年3月号に発表された小説。
単行本(文庫)には、ほかにも4本の小説が収められています。

 

27歳の男と、どこにでもいるような女。そんな5組の男女を描いた5本に「味噌汁は朝のブルース」が入っていました。

 

恵子は、もう一度、コーヒーを吹いた。そして、なにを思ったか、くっきりときれいに微笑し、

「味噌汁は朝のブルース」

と、普通の声で言った。

 

最後、平凡などこにでもいるような名前の鈴木恵子が、水谷に向かって言ったことば。

 

合衆国深南部のアフリカ系アメリカ人たちが発祥のブルースと、日本人のソウルフード味噌汁は、魂から元気にさせるという意味で共通しているのかもしれません。

 


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